2002ジョイント合宿の感想

 

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阿部真理子(国際学部国際社会学科4年)

 

大学に入学してから今まで、これほど本気出してがんばったことって…ないでしょ!?ってくらいこの合宿に向けての準備は大変だった。甘かった、私は甘かったわ、これほど大変だったなんて…と、途中何度もさじを投げそうになった。それでも乗り越えられたのは、ゼミの仲間のおかげ(自分以上にレジュメ作りをがんばっている仲間を見ると、弱音ばかり言っていられなかった)&何よりも、共通会パートナーの佐々木さんのおかげだと思う。心のそこから感謝。

もともとゼミは月曜日週一回なのだが、それだけでは足りないということで、金曜日にサブゼミも開始。集まるのは週2でも、その他の日には、下調べから聞き取り調査、レジュメ作りをしているし、合宿前の1・2週間はゼミ以外のことは何もできないってくらい、ゼミの仕事をしていたと思う。そんな感じで後期授業が始まってからは、自分の生活があっという間にどんどんゼミ一色染められていった。驚き。その中で一番大切なのは、やっぱりパートナーとのコンビネーション・助け合い・意思疎通でしょう。これがうまくいかないと、良いレジュメはできない、と思う。ひぃひぃ言っていた私をパートナーは仕事面でも精神面でもしっかりとサポートしてくれたのである。サンクス。そして毎回のゼミの時間には、自分の用意したレジュメに対して、仲間が真剣に考えてアドバイスをくれる。発表練習では卒論生が指導してくれる。ありがたいこと限りなし。とにかくこのジョイントゼミは1人じゃ乗り越えられないもので、大学生活において、このような熱い「輪」を体験できたことを感謝している。

私にとってのジョイントゼミは、本番よりもそれまでの過程の方が大きいのだが、もちろん本番の2泊3日で学ぶこともたくさんあった。そして他大学との交流も目玉の部分。残念ながら宇都宮大学は地元で他大学との交流が少ないので、こういう機会はチャンスだと思う。自分はゼミ長でジョイント幹部になり、本番前の2回の打合せ(7月@成蹊大・11月@法政大←26階建て高層ビル校舎。仰天するほどキレイ。ちょっと観光気分も味わえてグー。)に参加したり、ジョイント幹部メーリングリスト(以下、ML)で回ってきたメールを参加者に転送したり、なんだかんだ、地味な雑務をやっていた。本音、面倒くさくなる時もあったけど、ジョイント幹部だと事前に顔見知りができるし、他大学の探りも入れられるし、終わった時達成感もビッグで、何かとおいしい(?)から、メールいじるのが好きでヤル気のある人は是非来年ゼミ長でがんばってほしいな。

今年は去年の反省を活かして、第一日目発表の共通会レジュメについては全てMLで事前に回して読んでくることになっていた。良いやり方だと思う。ML自体を作ったのも幹事の成蹊大学さんのナイスアイディアで、今後も活用していくと良いと思う。初日、発表前はレジュメに関して不安で緊張しすぎでどうにかなるかと思ったけど、始まってしまえば、もはやこっちのもの。100人以上の見知らぬ大学生を目の前にマイクを通してしゃべるのは、けっこう気持ちいいものだ。こんな機会って滅多にない。マイクを通して話している間はみんなが自分に集中してくれる。やっぱり気持ちいい。来年の参加者で、そんな気分を味わいたい人は、分科会ではなく全員参加の共通会を選ぶことをオススメしちゃう。聞いてくれる人がたくさんいるから。

反省点はもっと発表の練習をしておけばよかったな、ってこと。今回は全体の宇大内プレ発表会を本番2日前にやったのだが、もっと早めに、できれば一週間くらい前に設定して、そこでの改善点を踏まえて身内で何回も繰り返して練習すると良いと思う。私たちの場合、プレ発表会でかなりの改善点が見つかったために、そこから直していくのが大変でもっと時間がほしかったから。

開催場所の中央学院大セミナーハウスは最高。着いた途端うきうきしちゃう。下手なホテルやペンションとかよりずっとキレイ。私立との違いが浮き彫りになった一瞬…。食事はボリューム満点で、でもあまり動かないから、違う意味で体に厳しいかも。唯一辛かったのは何故かシャワーのお湯が冷たかったこと。ブルブル。

このジョイント合宿を通して大学生への見方が変わった。自分を含め、もっと大学生ってなんだか腑抜けているように思っていたし、「今時の大学生は…」とか、世間で言われているようなイメージが強かったけど、違うんだ!って開眼した。民間委託、環境、教育、福祉、交通、地方分権、まちづくり、いろいろな議題について本気で研究してきて発表して、それに対して議論が起こって…。大学生はまだまだ熱い。捨てたものじゃない。学生っていいな、と実感した3日間だった。そんな青春を味わいたい人はウェルカム中村ゼミ。

 

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岩佐真樹(国際学部国際文科学科4年) 

 10月より中村ゼミ行政学演習に加わってジョイントまでの2ヶ月間は、一言で表すなら「多忙」。

 「RDF」なんていう未知の領域に足を踏み込むことはかなり大変であった。言葉自体初めて聞くものであったし、発表の精度を高めるために必要とされる知識は非常に技術的なことが多い。統計や文献を探す苦労もさながら、それらを読み込んで整理して、更には計算までして文章や数値を叩き出していく。文系の僕としては頭の痛くなるような話だった。

 バイトの合間を縫ってインタヴューやら資料読みやらジョイント合宿翌週に催されたISFJの論文執筆やら発表用パワーポイント作成やらをこなす。家にはほぼ寝に帰るだけの不規則な生活をして、共同作業の相方・板倉君と2人で「僕らはなんで2単位にしかならない、演習の授業の発表にココまで身を削っているのか?」とよく嘆いたものだ。

 しかしめでたいことに、結果的には「優秀賞」を頂くことが出来、本当に「報われた」感がある。いやぁ、われながらよくやったと思うよ、実際。「これ卒論にしても問題ないだろー」なんて冗談も言っていたが、多分卒論で通しても遜色ない仕上がりだったと思う。勿論拙い点はたくさんあるし、改善すべき点も多い。でもやり遂げた気分はなかなか心地よいものだ、と思う。

 今後ジョイント合宿に参加しようと考える後輩さんたちへ、やるなら全力でやった方がいいです。それで報われたなら万々歳、報われなくても何かは残るでしょう。なぁんて柄にも無く体育会系的なことを言っちゃいましたが。

 取り敢えず、僕のジョイント合宿は確かな手ごたえを僕に残してくだとさ。

 

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秋元麻里(国際学部国際社会学科3年) 

 ジョイント合宿を終えて思うことは、「時間に余裕ができた」ということです。はっきり言って、多くの時間と労力を費やしたのではないかと思います。そして、何よりも精神的に厳しかった気がします(何かに追われている気がして)

発表直前まで完璧とまではいかずに本番を迎えましたが、終わってみればそれまでの数ヶ月間も本当にあっという間という感じでした。

 合宿自体はとても楽しいものであったと思います。わたしは、どこまで他大学との交流があるのかとかどんな合宿が送られるのか、多くの不安な面も持っていましたが、本当にたくさんの人の意見が聞くことができて、話をすることもできて、貴重な体験でありました。とても刺激を受け、今後の生活にも充分プラスになったように思います。

また、何よりもこのジョイントでは充実感と達成感を得られた気がします。通常のゼミでここまでやることはあまりないのではないでしょうか。

ジョイント合宿は自分を向上させるためにいい機会であったと感じています。

 

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  板倉世典(国際学部国際社会学科3年) 

一言でいえば、楽しく有意義な3日間だった。場所が館山ということもあり、ちょっとした旅行気分が味わえた。魚がおいしいのにはびっくりした。

 発表については、十分に準備を重ねてきたので大きな不安はなく、滞りなく発表できたと思う。発表そのものに気を使うより、やはり事前の準備が重要だと思う。先生の突っ込みが予想以上に厳しかったので、勉強になった。パワーポイントは、準備が大変だが、半面発表がやりやすくなるように思う。

 他大学の発表を見て、できるだけ質問をした。発表そのものよりも、質問への回答を聞いていると、どれだけリサーチをしたかがよくわかる。回答に納得しないで食い下がる姿勢も大切だと思う。大学の色や、レジュメの構成方法の違いなど、比べる面白さもあった。

 施設の立派さ、ご飯のおいしさは少し予想外だった。合宿施設の印象を変えさせられた。近くにコンビニもあるし、自販機も中に各階ごとにあるし、夜の部も十分に楽しめた。準備をしておいたので、発表が2日目にもかかわらず、1日目の夜から張り切ることができた。

 飲み会は2時間半用意されているが、実際は4時まで飲んだ。積極的に動き回らないと、どうしても自分の大学のへ行ってしまいがちになると感じる。時間の許す限り、ほかの大学生と話した。先生と話す時間がなかったのは残念。

 宇都宮にいると考え方がこもりがちになるので、こういう機会に他大学の学生とアカデミックな交流をすることは大切だと思う。

 

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佐々木琴美(国際学部国際文科学科3年)

今回のジョイント合宿は、私にとって自分で調査、研究し、まとめたものを大勢の人の前で発表する初めての機会でした。そのためか、研究段階から自分たちのやっていることがこれから発表に値する程度の形をちゃんと作っていけるのか、実は心配でもありました。しかし、一緒にパートナーを組んだ阿部さんとの協力や、ゼミで途中経過を発表する際にいただいたゼミメンバーからのアドバイスや鋭い指摘、先生からの指導、先輩方のアドバイスなどに助けられ、自分たちの成果を無事発表することができました。

 この研究を通じて本当に多くのことを学ぶことができました。また、研究過程から研究テーマに関して色々な発見もありましたが、ここでは、研究過程での発見や分かったこと、考えたことはレジュメその他を参照してもらうことにして、今回のジョイントを通じて私がメンタルの面で学んだことを述べたいと思います。

 まず、第一に、私と同じくこのゼミで発表した人たちを初め、他大学の学生たちの研究に対する姿勢やパワーに驚きました。本当によく研究していて、試行錯誤を繰り返し、よくまとめていたと思います。同じ大学生として感心することや学ぶ所が本当にたくさんありました。もちろん、発表グループによっては研究が足りないのでは、と思うところもありましたが、それらも含めて、全て吸収し、良い所は真似て悪い所は自分の中で認識し、見て聞いてきたこと全部を自分の力に変えていきたいと強く思いました。近いうちに今回出会った人たちと就職の際に競争し合うことになると思いますが、自分も負けていられないと思い、今後勉強していくときの糧となると思いました。

 第二に、実地調査などを通じて、自分で研究し、パートナーと意見を出し合って、試行錯誤していくことはこれからの自分にとってとてもプラスになると思いました。今後、どんな研究であれ、どう調査を進めていけばいいのか、何を視点にして考えていけばよいのかなど、研究のノウハウを理解するよい機会となりました。自分ひとりでは見落としてしまいがちなことも気づくことができたし、いろんな視点から考えることも出来るようになったと思います。

 最後に、来年、ジョイントに参加する後輩たちへ。ジョイントを通じて学ぶことは本当に大きく、学生時代にこのような経験をすることはとても貴重なことだと思います。研究過程はやはり、辛くて大変なことが多いけれど、終えたときは充実感を味わえます。だからその分、自分の研究内容には、最後までやり遂げるという強い姿勢で臨んで、納得のいくような内容に仕上げて欲しいと思います。そしたら、絶対、ジョイントに参加できたことが大学生活の中でとても貴重で、今後社会に出て行こうとしている自分の成長にそのままにつながる体験ではないかと思えると思います。

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前田佑介(国際学部国際社会学科3年)

今年は演習生が六人とやや少なめであったが、各テーマに対し二人という人数は今となってはベストだったのではないかと思う。三人以上だと誰か一人が多少手を抜いても最終的にはそこそこのものが仕上がってくると思うが、二人だとそうはいかない。一人がサボればもう一人に全ての負担がかかることになるので。また、抱えるテーマ数が三つというのも他をある程度把握し、ゼミでの議論において内容を深めていくという点で丁度よかったと思う。

宇大の三テーマに共通して言えるよかった点は、インターネットや本による情報と見学や聞き取り調査によって得られた情報がうまく融合し、独自性のある濃密なレジュメに仕上がったことではないか。恐らく全てのゼミ生がヒアリング等の現地取材により、レジュメ作成が飛躍的に進展していくのを肌で感じたことと思う。

レジュメの形にしていくとこれまで調べてきたことを大幅に削ることになり、一抹のやるせなさを感じるが、深く調査することは当日の発表や質疑応答の際に必ず生きてくる。何日もかけて調べたことを数行にまとめたり、藤沢まで行って取材したNPO法人については全く触れないという事態が起きたりもしたが、そこまでしたレジュメにはそれなりの迫力が滲み出てくるものだと感じた。

運転者に関してはそれほど心配することはないと思う。館山まで270キロのうち約220キロが高速で、しかも高速を降りてからは同じ国道をひたすら走るだけ。早起きなので多少眠気を感じることもあるが、自分はほとんど疲れを感じなかった。渋滞も一時的なものなので少し辛抱していればすぐに流れていく。行きの出発時刻が5時45分で到着が12時半。帰りは出発が12時半頃で到着が18時半。行きは川口JCTすぎで30分ほど渋滞、帰りは京葉道の幕張付近で渋滞。首都高は行きより、帰りのほうが難易度が高いと感じた。首都高で一度予定ルートからズレたがほとんどロスもなく別ルートから川口にたどり着けたので焦る必要はない。それから、降りたいインター名がわかっていても分岐でどちらに進んでいいか迷うので、料金所ごとに行き先をつげ確認しておくのが得策。

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熊本真一(国際学部国際社会学科4年)

 私は昨年も参加したが、宇都宮大学に限って言えば、内容、作業の進め具合両方に関してかなり進化していると思った。昨年の私達のレベルが低かったわけではなく、さらに上の次元での勝負が出来ていたのではないだろうか。これを来年にも繋げて更なるレベルアップを図って欲しい。発表は申し分なかったが、質疑応答に関しては、もう少し積極性が欲しいと思う。たくさん質問をすればいいというわけではなく、議論の起点となるような、ピントのあった質問を心掛けて欲しい。そうでなければ、ただの発表会止まりになってしまう。改善点と言えるのはたったそれだけ。賞を取る、取らないにかかわらず、今年の三年は本当によく頑張ってくれたと思う。

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清水文香(国際学部国際社会学科4年)

今年のジョイントは車酔いから始まりました。民間委託チームに乗り合わせ、まりこと琴美ちゃんの練習を聞いているうちに酔ってしまったのです。しかし、セミナーハウスに着くと子供の学芸会を見ているかのように私自身緊張してきました。しかし、無事二人の発表も終わり、翌日の環境チームの発表も見届けることができした。私情により、教育チームの発表、二日目のお疲れ会に参加することができなかったのですが、あの緊張感の中で卒論の刺激になりました。去年、今年と続きこの貴重な体験をする事ができてよかったです

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田仲純子(国際学部国際文科学科4年)

 今回は4年ということで卒論の締め切りと、私事ながら専門学校の課題締め切りもあり、絶対に行けないだろうと思っていましたが、やっぱり参加して良かったと思っています。改めてテーマに対する取り組み方などについて教えられました。1年ぶりに他大学の友達にも逢えて、すごく楽しかっただけに、来年からもう参加できないことが本当に寂しいです。3年生は来年、忙しい時期ですが、自分の卒論へもきっといい影響をもたらすことができる合宿なので、是非参加することをお勧めします。本当にお疲れ様でした。

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田面木千香(国際学部国際社会学科4年)

 3年生と中村先生、そして、幹事校の成蹊大学をはじめ、各大学の皆さん、本当にお疲れ様でした。発表者として参加した去年にも増して、今年もたいへん楽しませてもらいました。ジョイント合宿というああいった場を、初めて経験した去年、いい意味でかなりショックを受けたので、3年生の皆さんにとっても、今回の合宿が有意義なものとなったのであれば、と思います。私が去年参加をしたときに、参加校中唯一の国立大である宇大の、他の私大と比べ“縦のつながり”が弱いような部分を少し寂しく感じていたところがあったので、4年生となった今年は、ゼミに入ってくる3年生と仲良くなろう、と密かにもくろんでいました。ゼミにはできるだけ参加しよう(たいして参加しませんでしたが)、ジョイントに向けて何か協力できることがあれば協力しようと心がけてきたつもりです。そのかいあってか今年のジョイントは、3年生、4年生含めた“宇大”として参加した感があったかな、と勝手ながら感じています。今年は、成蹊大学が幹事校として、本当に素晴らしい働きぶりを見せてくれたと思います。来年度以降も、今回を振り返っての反省を活かしながらジョイントをどんどんバージョンアップさせていってほしい、皆さんにめいっぱい楽しんでほしいと、老婆心ながら心より願っています。ありがとうございました。

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中澤匠(国際学部国際社会学科4年)

今年のジョイント合宿で僕は共通テーマの民間委託と分科会の環境と教育の発表を聞いた。どの発表もレベルが高かったと思った。去年の発表は自分の発表でいっぱいいっぱいだったため、ちゃんと落ち着いて聞けなかったが、今年はゆっくり聞けてよかった。それと今回、事前に共通テーマの原稿をメールで配布するということをやっていた。去年、僕は日程表を作る作業だけ(しかも一昨年のを少し手直しするだけ)で直前までかかっていたことを考えると、幹事校の人達のがんばりはきっとすごかったんだろうと思った。色々勉強になり、懐かしさありで濃い2泊3日を過ごせてよかった。最後に行き帰りの首都高も特に問題はなく、帰りは平井大橋付近も間違えることなくすんなり帰ってこれたこともうれしかった。

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武田祐也(院生)

 11月29日より、ジョイントゼミが行われました。

 僕は当初の予定では2泊3日いる予定でしたが、1泊2日で切り上げてさせていただきました。そもそも『落下傘院生』の僕として、あのような大学生の集まりやノリって苦手なのでして、どうしても、2日目の飲み会が怖かったのです。正直言いますと。そして、僕はあのような大人数が集まるところだと圧倒されてしまうのですね。そして、環境がガラリと変わるのも苦手なのです。ですから、今回は参加するかしないか非常に悩みました。中村先生ともいろいろ相談した結果、みんなとももっと仲良くなりたいし、ゼミのみんなからも良くしてもらってるし、参加しようと決意したわけです。

前日は家で椎名林檎さんの『本能』という曲を5,6回聴きました。これは前回、僕がジョイゼミに行った99年に、行きの車のラジオで流れていて、急に聴きたくなったのです。その当時を思い出しました。あの時もナーバスで緊張ばかりしていて、話せなかったのを覚えています。

ただ、今回は行くということで目標がありました。しかし、全く達成されずに終わりました。ですから、今回のジョイゼミは僕の中で何も解決してないなあ、といった感じです。何か、後味がとても悪いです。

そんな僕ですが、ジョイゼミの改革案をここに記しておきます。

ジョイントゼミの感想として、僕が一番毎年思っていることはあれだけすばらしい発表をし、素晴らしい討論が行われても、現実政治に全く生かされてなく、『宝の持ち腐れ』になっているのではないか、ということです。せめて、終了後はあの討論をまとめ、あの場にいた約100名の学生と教員で署名をし、行政に意見書を出すなり、首長や議会に陳情するなりすればもっと現実味が出てくるのではないか、ということです。

また、毎年同じことの繰り返しで、企画がマンネリ化してはいないか、ということも非常に思っています。僕的にはスポーツ大会を2回(初日、3日)にし、発表は全部2日目にしたほうが良いと思いました。

あと、教員と学生に差があるのも良くないと考えました。初日も教員だけで飲んでいるのではなく、学生も含んでもいいと思うし、教員だけ一人部屋に入らずに、教員も学生の四人部屋に入っても良いと思われます。僕はあまり、教員と学生に差をつけることは好きではないのです。

以上が僕の今年のジョイントゼミの感想です。

 

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「進化」するジョイント合宿                                       中村祐司(行政学演習担当教員)

 

 いくつかの印象に残るシーンがあった。初日の共通テーマで最初は宇大の発表であったが、発表席を取り囲むように何人かのゼミ生が集まり、直前の緊張感を少しでも和らげようとしていた。100名を超える他大学の学生たちのなかで、この日を目標に取り組んできた成果を提示するという、今まで経験したことのない舞台を目の前にしてどうしても硬くなりがちな仲間を配慮する姿勢が印象的であった。

 また、従来のジョイントでは宇大は人数が少ないこともあり、討論の際にはどうしても埋もれがちであったが、今回は4年生の積極的な発言が目立ち、この点もうれしかった。

 分科会はできるだけ他大学の発表に参加するという教員間の取り決めがあり、撮影という口実で最初の導入部分しか聞けなかったものの、いずれの分科会でも決して萎縮しているようには見えず、意欲とやる気が伝わってきた。発表後のさわやかな表情からも、6名が各々の持ち味を最大限に発揮したと確信した。

 その他にも2日目夜のコンパでのゲームにおける盛り上がり、最終日午前中のバレーボールにおけるチームワークなど、ジョイントという機会があったからこそ得られた一体感を見る思いがした。

 学生の目から見れば、1日目と2日目の夜、教員は2階のラウンジでかたまって一体何をしていたのだろうかと訝るむきもあったかもしれない。行政研究の現状や政府の諸政策に関する見方、ゼミの運営や指導の中身など、教員にとってもこうした機会でなければ得られないような「楽しい激論」を何時間にもわたって交わし続けていたというのが実情である。

 年々、体力的にしんどくなるという厳しい現実は隠せないものの、ジョイントは教員にとっても知的・精神的な「進化」の場を提供しているのである。

 そして、何よりもこのような濃密な3日間を提供してくれた幹事校と会場校をはじめ他大学の行政学ゼミ生に感謝したい。