2001ジョイント合宿の感想

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磯 加奈子(国際学部国際社会学科3年)

行革班として、皆で力を合わせて完成させたレジメの発表を終えた時の心地よさは今でも忘れられない。他の大学のレジメや発表を見て、得たものは多かった。普段、都内の大学生と討論したりする機会があまりないせいか、質問の観点やレジメの作り方においても新鮮さを感じた。発表の前の日は、焦りと緊張で朝方まで起きていたが、よい経験になったと思う。途中挫折しそうになったこともあったが、貴重な体験ができうれしく思う。

 

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山本 弘子(国際学部国際社会学科4年)

ジョイント・ゼミ合宿参加、及び幹事校の指示に関してのご協力、ありがとうごさいました。お疲れ様でした。お互いに、自己研鑽するためのいい刺激になりました。大いに親睦を深めたのではないでしょうか。また、「レジュメ賞」をいただき、ありがとうございます。私が、発表・質問した事に関して、舌足らずの面もございましたので、ここに掲載させていただきます。発表:「音には、音を。」・・アパート暮らしにおいて、自分が疲れているので、眠りたい、と思い、夜間、床に入っている所、隣が騒がしい、ということはよくあることです。眠れず、イライラするでしょう。耳栓をしたり、静かにするよう、お願いすることも一方ですが、隣と険悪になりたくないことはよくあります。

そこで、自分のお気に入りの、音楽を聞くことをお勧めします。ストレス解消にもなるし、大音響、というのは、大げさですが、音を大きめにしておけば、隣の音も気にならないでしょう。そして、耳栓でもして、眠ればOKです。隣が苦情を言ってきたら、普段騒がしいことを分からせるために、隣の騒がしい音を録音でもしておけば、いい交渉手段となります。(但し、相手にもよりますが・・)

質問:「能力による制約をどう考えているか?」・・1時間で、10個の物が作れる人と、5個のものが作れる人は、同じ賃金でよいのでしょうか?能力給をどのように考えていますか?人間の精神面として、仮に、同じ賃金とすると、やる気を失うのではないでしょうか?あるいは、俺のほうがあいつより出来るのに、という不満がでないでしょうか?「プラスアルファがあるべきである。」・・これは、お金に限りません。例えば、家庭教師のバイトをしていて、バイト先の子が、みごと志望校に合格したとします。その子のお母さんが、大変喜んで、「ありがとね。よく熱心にやってくれて。これ食べてって。」と、ケーキと紅茶を出したとします。あなたは、どうしますか?当たり前のことをしただけです、と言って断ることもできます。

しかし、そのお母さんのあなたへの感謝の気持ちは、どのようになるでしょうか?コンビニでバイトをしていて、まだ、新鮮であるが、規定により処分しなければならない弁当があります。店長が、「よくがんばったな。よかったら、これ持ってけよ。疲れてこれから作るの大変だろ。」と言ったとします。あなたは、どうしますか?「経済が成長しないと、どのような問題が起こるでしょうか?」・・経済活動を、仮に、日本の国土内に限定して、現在の人口は、最低限の生活を維持できるでしょうか?不満は出ないでしょうか?昔と異なり、現在の人間は、エネルギー消費量は、多くないでしょうか?以上、記させていただきました。これに懲りずに、宇都宮大学とのお付き合い、よろしくお願いいたします。最後に、打ち上げの後の二次会に参加できませんでしたこと、謝罪いたします。時節柄、風邪など召さぬよう、お体に気をつけて、ご健勝ください。

各校へのお願い。レジュメの用紙の大きさ(A4かA3か)・様式(冊子式、プリント式など)等を統一した方がよいと思います。また、冊子式でない、複数枚のレジュメは、ホチキス等で止めてください。共通テーマにおける、ある先生の講評で、レジュメの内容について、総論的な「幕ノ内弁当」か、「単品」か、とおつしゃられている方がいらっしゃいましたお好みの問題もございますが、偏食は体に悪いのと同じように、知識の研鑚において、レジュメもバランスの取れたものがよいのではないでしょうか?

 

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   関谷 恵梨子(国際学部国際社会学科3年)

このジョイント合宿三日間、幹事校ということもあり前のりした一日を含めれば四日間は、振り返ってみると本当にあっという間だった。中央学院大学のセミナーハウスのきれいさに驚きつつ、広いお風呂に満足してのんびりできたのは当然ながら到着したその日だけであり、そのあと合宿本番の三日間はドタバタと忙しくしている間に終わってしまったという感じがする。

思い出すのは、合宿本番初日、各校が到着しそれぞれのレジュメを受け取りそれを分配する作業のドタバタである。その直後に自分の発表を控えていたにもかかわらず、ぎりぎりまで走り回ることになってしまい、走ったせいの動悸なのか、緊張のドキドキなのか、気持ちを十分に落ち着けることもできないまま発表することになってしまった。

しかし、今考えてみればそれも楽しい思い出といえるかもしれない。私は、ジョイント合宿初日の共通テーマ「地方自治体における広域行政と市町村合併」の発表を行った。私たちは栃木県内の事例を参照にして、市町村合併のあり方を問うことを目的とし、約二ヶ月間発表のための準備をしてきた。市役所での聞き取り調査や、各方面の方々へのEメールでの質問など、私にとっては今回始めて学外の方々への聞き取り調査を体験することとなった。電話でのアポ取りなど緊張することも多かったが(そもそも電話で話したりするのが苦手なためだが)、今後、卒論研究などで聞き取り調査を実施する(だろう)ということも考えれば、いろいろと学ぶことが多かった。

今回、ジョイント合宿に参加して、改めて自分の“世の中”への問題意識の足りなさを実感することとなった。自分が発表した市町村合併にしても、それまで考えたこともなかった問題だったっので、ほとんどゼロから勉強しなければならなかったし(その勉強も十分だったとはいえないのだけれど)、他の分科会のテーマにしても普段だったらその疑問も適当に流してしまっているところだ。このジョイント合宿を機会に他の大学の人たちや、先生方、市役所の方々(調査段階で)など様々な分野の人の様々な話・意見を聞くことができたことは、本当に良い経験となったと思う。

 

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熊本 慎一(国際学部国際社会学科3年)

感想というか、ジョイント合宿三ヶ条。

@努力は最後までするべき。最後の一調べがかなり重要です。レジメの作成、発表の準備、打ち上げの時のトーク、最後の最後まで参加するのが、面白いし、何よりためになる!

A調べることを絞る。これは各大学の先生も言ってたことだけど、総論的なものより、一点に絞られたものの方が内容も充実して、突っ込まれ甲斐もあっていいかも(笑)

B体調管理はしっかりと!ジョイント合宿で一番大事なのは「しゃべること」だと思いました。合宿前は嫌でも研究室にこもりがちになるので、自分だけでなく、他人に迷惑をかけないためにも気をつけて欲しいと思いました。

今年のジョイント合宿の中で思ったのは、こんなとこです。加えるとすれば、レジメの問題。文章化については、整理してすぐに頭に入るものを作ることも要求されているのではないかと思いました。確かに箇条書きの羅列では面白くないけれども、実際議論している最中に読みきれないほどの情報量はちときついかと思います。もう一度考える必要がありそうですね。

 

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佐々木 哲夫(国際学部国際社会学科3年)

 

今回、初めてジョイント合宿に参加させていただいた。他大学との初めての合宿、それも「行政」に関する学習合宿という事で、「さて、どんな修羅場が展開されるであろうか」との恐怖感と戦いながら、発表用レジュメ作成に力を注いだ。ジョイント合宿までの道のりでは、同じ分科会の佐藤さんと山本さんには多大なるご迷惑をお掛けした。毎週水曜日にサブゼミとして集まろうと決めたにも関わらず、やれ風邪を引いただの寝坊しただのと、結局は数回しかサブゼミには集まることができなかった。この場を借りてお詫び申し上げたい。それと中央学院大学セミナーハウスの皆さん、FAXを使わせていただきありがとうございました。おばちゃん。おいしいご飯をありがとうございました。

さて、分科会のテーマを決めた理由は、私自身が旅行好きなのでただ漠然と「羽田空港から海外に行けたらいいなぁ」という思いつきからだった。しかし中央学院大学が羽田空港国際化反対論を掲げるレジュメを作成するとの事で、内心「やぶへびだ。おっそろしいことになったなぁ」と思った。 羽田空港国際化も、調べていくとただ単に開放できるわけでもなく、そう容易い事ではないことが判明し、改めて己の愚かさを痛感した。詳細についてはレジュメを参照されたい。今回のこの感想では、ある意味「ふざけた」文章を書かせて頂く。おそらく僕以外のゼミ生が真面目な感想を書いていると予想されるので、僕の文章で一息ついて欲しい。

このジョイント合宿において私は、「総合司会」なる大役をゼミ長より仰せつかった。いや、命令された。決定の経緯に関しては多々疑問点が残るが、端的に言えば、ゼミ長は民法第643条第1項及び第656条第1項に触れている疑義があるわけだ。どうだぁ、これは。ま、それは過去の話、僕は心の広い人間なので水に流そう。感謝しろよ。

でだ。「司会」と聞いて、「ま、開会式と閉会式を『粛々と』進めればいいんだろうな」と楽観視していたが、その実は共通テーマの司会も含まれることが判明し、後日ゼミ長には厳重に抗議をしておいた。本番の日、開会式は「粛々と」終えることができた。さて問題の共通テーマだ。共通テーマの時間が延びると夕食の時間を削減せねばならない。そのような事態が起きれば暴動は必至だ。しかしその心配も必要なかった。全大学とも協力的でかつ紳士的(淑女的)、ほぼ時間内に終えることができた。

僕の分科会における発表に関しては、正直なところあまり言及したくない。熱くなり過ぎた。中央学院大学の皆さん、及び高速交通の分科会にご参集の皆さん、申し訳ありませんでした。

総括としては、来年もまた行きたいなぁとは思うが、如何せん卒論ゼミが異なる。残念だ。

(追伸)

1、    我が家へ生還できた事、本当にうれしく思う。偽らざる気持ちである。この二本足で立てる喜びを、どうぞ皆さんも感謝して下さい。

2、    先日、4年生の先輩に言われた。「ねぇ、少しやつれた?」と。

先日、家庭教師先の方に言われた。「ちょっとやせました?」と。

 

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佐藤 美佐子(国際学部国際社会学科3年)

やっと終わった・・・。これが、終わってみての正直な感想である。10月からの「ジョイント漬け」の2ヶ月は、終わってみればあっという間だった感じもするが、やはり長かった。

共通テーマ(市町村合併)の発表のためのレジュメ作りでは、何度も行き詰まり、きちんと完成するのだろうかと心配で仕方がなかった。また、3人での作業にもとまどいを感じたこともあった。しかし、最終的にはそれなりのものができたのではないかと思う。空いている時間のほとんどを市町村合併の打ち合わせに費やした甲斐もあって、直前には質問対策や発表練習をする時間的余裕もでき、本当に頑張ったと思う。一つのものをグループで作り上げていくことの難しさも感じたが、その分やり遂げた喜びをみんなで分かち合うことができ、良い思い出になった。ただ、準備はなんとかなったとはいえ発表に対する不安はあったし、実際やはり緊張した。発表慣れしていないからでもあったが、約120人を目の前にしてまともに顔を上げることができなかった。思っていたほどきつい質問や意見は出なかったのにはホッとしたが、量的に多くて読み込むのに時間がかかったせいもあったと思う。初日の発表だったので、終わったときは、みんなには悪いとは思ったがすごくすっきりした気分だった。

共通テーマや各分科会の発表を通して、しゃべり慣れしている人が多いのに圧倒された。書いてあることを話すだけでなく、自分の言葉でしかも分かりやすく表現している人たちを見て、自分とのあまりの違いに衝撃を受けた。ゼミ内での発表でも常々感じていたことではあったが、今回の衝撃はそれ以上だった。質問や意見もどんどん出て、気後れしてしまったりもした。自分の発表が終わったせいで一気に気が抜けてしまい、ただ聞いていたことが多かったのも問題だが、自分の未熟さを痛感した。もっと自分の意見をぶつけるようにしていかなければ、と思った。発表の形に関して思ったのは、直前にレジュメを渡されて聞きながら読み、質問をし、議論にまで持っていくのはなかなか難しいということだ。あれだけ多くの人がいるのに、ただの発表会で終わってはもったいない気がした。だが、レジュメ作りも大変なので、事前に読み込んでおくのが難しいのも確かだ。どうやったらもっと盛り上がるかは、次回以降の課題だと思う。

10月の時点から、焦りと不安があった。発表はもちろんだが、幹事校でもあり、うまくいくのかどうか不安で12月が来るのが正直言って怖かった。とは言っても、実際の運営準備はゼミ長・副ゼミ長にまかせっきりだったので、自分が苦労したということはあまりない。会計という仕事は受け持っていたが、ぎりぎりまで特に仕事もなく、忙しいわけではなかった。ただそれも、他校との連絡から何からゼミ長がやってくれたからで、もっと自分が動くべきだったと反省している。合宿本番ではみんなで動き回ったものの、それでもやはりゼミ長が本当に大変だったと思う。もっと協力し、もっと分担してやっていれば、負担は少しでも軽減できたのではないかと、今更ながら思う。

とにかく、幹事校として参加した今回のジョイントは大変だった。しかしその分とても良い経験になったと思う。

 

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佐藤 理恵(国際学部 国際社会学科3年)

 

今回、私にとってジョイント合宿はとても良い経験となったばかりでなく、大学生活で一番大きな思い出となったのではないかと思うぐらい、楽しい合宿であった。他大学の発表や意見を聞けたということは、私にとってこれからの卒業研究に対する大きな刺激となったように思う。

今回の合宿で宇都宮大学は初めて幹事を務めたが、先生や経験者に合宿の様子を聞きながら、みんな協力しあって合宿の準備を進めていたと思う。合宿前2回ほど、早稲田大学の教室を借りて打ち合わせを行ったが、スムーズに打ち合わせは進んだ。あらかじめ、メールで他大学とやりとりして準備していたことがよかったのではないかと思う。打ち合わせの後の懇親会も他大学の人と仲良くなれたきっかけとなったので、よかった。

さて、宇都宮大学は合宿日の前の日に準備のため、前のりした。館山にある中央学院のセミナーハウスはとてもきれいで、私を含め、みんな気持ちが旅行気分だったように思う。しかし、いざ合宿がスタートすると、みんな真剣になった。発表前日にはどこのグループも発表の打ち合わせを夜遅くまでしていた。私たちのグループ、高速交通も発表前日には何度も読みあい、時間内に自分たちの伝えたいことを発表しようとがんばっていた。私たちのグループの発表は一番最後であったため、他の人が発表を終わったのを見ていると、とてもうらやましかった。しかも、中央学院とパネルディスカッション形式にするということを聞き、私はますます緊張した。(中央学院は羽田空港国際化反対論で、宇都宮大学は羽田空港国際化賛成論で発表をすることとなっていた。)結局、発表そのものはよかったが、私は討論中に何も発言できなかったので、討論できるほどの知識をもっていなかった自分自身に反省した。でも、とりあえず発表が無事に終わりほっとした。

発表終了後には、打ち上げを行った。発表が終わったためか、とても開放感があった。そこで、他大学の人とますます仲良くなることができ、とても楽しい打ち上げだった。今年は無事に打ち上げも終わり、安心した。私は今回、ジョイント合宿に参加できて本当に良かったと思う。レジメ作りに至る、さまざまな聞き取り調査は私にとって初めてであった。勉強にもなったが、聞き取り調査の難しさも知った。合宿そのものもよかったが、そのために準備をしてきた過程も私にとってはとても勉強になってよかった。たいへんだったこともあったが、後から振り返ると自分にとってどれほどプラスになったかを思うと、そのたいへんさも忘れてしまうぐらいである。

 

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小島 周一郎(国際学部 国際社会学科3年)

「忙しすぎ!!」。今回のジョイント合宿の感想を一言で言えばこれで終わる。幹事校として、初参加として、やらなければならない事が膨大でその上いつもいっぱいいっぱいだった。考えてみれば4月から準備が始まり、何度も東京に出かけて他大学と打ち合わせを行い、夜遅くまで事務運営について格闘していた事が今考えると懐かしく感じる。

ジョイント中も気の休まる事は無かった。何かあればすぐにこちらに連絡が入り、その対応をしたり放送をかけたり、管理人のおばちゃんに謝ったりと、ぼーっとする時間は皆無だった。でも、単に忙しいだけという訳ではない。総責任者として他大学との連絡窓口担当となり他大学の人と仲良くなれた事はすごく良かった事だし、ジョイントの運営を無事終わらせた事はいずれ役に立つだろうと思う。この経験を少しでもこれからにおいて生かせたら良いと思うし、またこれからジョイントに参加する人の少しでも役に立つ事が出来ればと思う。

 

〜参考に、今後ジョイント合宿に参加する人へ〜

 来年以降もジョイント合宿に参加する人はたくさんいると思います。今年参加した感想として思ったことは、

*  レジュメはとにかく早め早めに作成したほうがいい。その方が最後に楽できるのはもちろんだし、何か不備が見つかった時に対応できるから。

*  事務運営としては幹事校がいつまでにこれをしてほしい(例えば、人数の確認やお金の徴収)という時、可能な限り早くしてあげたほうが良い。その方が絶対に感謝される。(自分が幹事校の立場だったので・・・)

*  合宿場所に行く車の台数は多ければ多いほうが良い。車の後ろ3人は結構きつい。

ジョイントは本当に大変です。でもやり遂げたときの達成感はあります。来年以降参加する人達は是非頑張って下さい!!そして楽しんで下さい。

 

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清水 文香(国際学部 国際文化学科3年)

約8時間の移動、ひたすら走る高速。いつもなら酔ってしまう長時間ドライブもかなり前から合宿を楽しみにしていた私にとって何の苦痛も感じなかった。しかし、何の不安もなかったというわけではない。ジョイント初参加と、今年は宇大が幹事校ということもあり、楽しみ半分、不安半分といった感じだった。着いてからというものの準備に追われ、開会式にも参加できず、初めは楽しむ余裕さえなかったのだが・・2日目、とうとう私の担当の分科会がきてしまった。4大学中3番目になってしまい、自分の番がくるまでずっと緊張していた。しかし、いざ発表をやると緊張が解け、楽しむ余裕さえでてきた。発表は時間との戦いでもあった。その後の質疑応答だが、始めの1分間くらい、誰からも質問がこなかった。それをみかねた(?)宇大の先輩からやっと質問がでたが、「質問がない」ことと教授の方からもテーマについてではなく、レジメの書き方を注意されてしまい自分がみじめになった。今回の発表は満足いくものにはならなかったが、一応自分なりに頑張ったのだから、今回のことをバネにこれからはいい、人を魅了する論文をかくぞ!という気持ちになった。またスポーツ大会のリーダ―としてソフトボール大会を仲間と取り仕切って度胸もついた。友達もたくさんでき、また研究室の仲間ともさらに仲良くなれた気がする。3泊4日という短い時間だったが、いろいろな意味で成長できた。準備に追われ、大変だったが、こんなに楽しいのなら1年に一回ではなく、1ヶ月に1回でもいいのにな。来年、今度はOGとしてまたジョイントに参加したい。

 

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中村 祐司(担当教員)

昨年の今頃、今年のジョイント幹事校を引き継いだ段階では、日常、地理的にも他大学と接することの少ない宇都宮大学国際学部のこのゼミが、果たして幹事校役を無事やり遂げることができるのであろうかという不安が正直なところないわけではなかった。しかし、特に今年10月以降のゼミ生の運営準備に取り組む姿を見て、その不安がゼミを重ねる毎に消えていくように感じ、大変うれしかった。日程が迫ってきた頃には、「学生にまかせておけば大丈夫」「彼ら彼女らにはそれだけの力量がある」と確信するようになり、このことが今回の最大の収穫だったともいえる。

むしろ、まいったのは体力面でのしんどさだった。前泊したために3泊4日となったわけだが、実はこれが初めての経験だった。毎年、当日の朝、宇都宮を出発し、7時間余りのドライブを経て何とか館山にたどりつき、そのまま午後の共通テーマに臨み、その勢いで翌日の分科会をこなし、その夜のコンパと翌日のソフトボールを楽しむといったように何となく「駆け抜けていく」ような合宿を経験していたわけである。ところがこれが今年は通用しなかった。

前泊の夜には中央大学の好意により、これも初めての夜空を眺めながらのバーベキューという素晴らしい体験をさせてもらい、合宿初日の午前中もゆっくりと海岸を散歩したりして、まさに束の間の「バカンス」を楽しんだのであった。しかし、そこまでの「静けさ」と、他大学のゼミ生が入れ替わり立ち替わりという感じで、まさにさみだれ式に押し寄せてきた初日午後からの「喧騒」とのギャップにはまいった。おそらく、宇大のゼミ生にとってもここのところが最大の正念場だったのではないか。

幸い、裏幹事ともいえる中央学院大学や他大学のゼミ参加者全員が気持ちよく協力してくれたこともあり、スケジュールを順調にこなすことができた。机や椅子の移動や配置、諸連絡など担当者がてきぱきとやってくれた。自分は傍観者に過ぎなかったものの、それでも無意識のうちに気を使っていたのかもしれない。例年は、夜中の2時か3時ぐらいまで続く先生方との雑談・情報交換に夢中になるはずが、今回は体力的にもたず早々と0時ぐらいに退散することとなってしまったのには自分でも驚いた。日々学生と接しているため精神的には若くなっていくのかもしれないが、肉体的にはごまかしがきかなくなったことを痛感せざるを得なかった。ドライブにしても行きも帰りも有能なナビゲーターに助けられ、どうにかたどりついた次第である。いずれにしても今回の長旅で事故もなく、皆、無事行って帰ってくることができて何よりだった。

レジメの内容やプレゼンテーションをめぐって、焦点の絞り方、ポイントを提示したレジメ作成、問題意識の提示など、いくつかの課題が他大学から指摘された。素直に受け止め来年に向け生かしていきたい。しかし、これらはゼミ生自身の課題というよりは教える側のゼミ指導をめぐる課題であるので、今回のレジメについて、ゼミ生は皆胸を張っていいと思う。ソフトボール2試合はいずれも惜敗であった。来年は1勝といわず優勝を目指し、宇大グランドでの練習を取り入れようと考えている。

 

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中澤 匠(国際学部 国際社会学科3年)

ジョイント合宿が無事終了してよかった。今回は幹事校という事で夏位から色々とやるべきことがあったりして、半年以上ジョイント合宿に関わっていたので終わったときはうれしかった。 私は今回ジョイント合宿の分科会をやってみて、自分達で調べるテーマを設定する難しさを感じた。途中調べていくうちに何について調べていたのかが分からなくなったりして、始めの話し合いは重要だと感じた。

幹事校としての運営という点ではホームページの管理をやらせてもらった。ほとんど何も分からない状態からはじめたので人に頼ってばかりだったが、色々勉強になった。

 

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田仲 純子(国際学部 国際文化学科3年)

ジョイント合宿、先生も本当にお疲れ様でした。まず分科会については本番直前 になってツメが甘かったことで非常に苦しみました。他大学の完成度の高いレジメの発表を見てもっと勉強しなければならないことの多さを感じました。ゼミ内だけの発表と違い、厳しい質問もバンバン出てくるのでいい刺激になりました。レジメの作り方や目の付け所やプレゼンのしかたなど、他大学の発表や先生達からのお言葉でこれからの勉強に役立つことを本当にたくさん学びました。

 幹事校としての準備は大変でしたが他の大学と触れ合う機会が多く、やれて良かったと心から思います。行政学ゼミの皆と力をあわせてはたらけたことは本当に良い思い出になりました。皆分科会の準備が大変だっただけ、最後の飲み会は大いに楽しめたと思います。宇都宮大学は地方大学で他の大学との交流が普段少ないため、合宿で他大学とのつながりができたことを嬉しく思いました。

レジメについてですが、パッとみてわかりやすくするためにはもっと工夫が必要だと思いました。文章化したものの他に、発表用にわかりやすくしたものがあったらなおよ良かったと思いました。それと、幹事校がやらなければならないことはたくさんあるので、次の年の幹事校のために記録を残していけば便利だと思いました。意義ある合宿に参加できて本当に良かったです。ありがとうございました。 

 

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田面木 千香(国際学部 国際社会学科3年)

ジョイント合宿を終えて、今回、この合宿に参加して本当に良かったなと感じている。今年は幹事校ということで、自分たちのレジュメの作成に加え、事前の準備や当日の対応(?)でかなりあたふたしていたが、4日間、充実した日々を送ることができたと思う。中村先生をはじめ、中村ゼミの皆、中央学院、他大学の皆さんに心から感謝したい。私は今回の合宿で、レジュメの書き方についての反省のほかに、学問(・・・というほど大げさではないけれど)に対する取り組みの姿勢、というか“考える”ことの重要性みたいなものについて考えさせられた。当たり前のことかもしれないが、こうです、ああです、言われたりそうした文献を読んだりすることよりもそれに対して自分はどう考えるのか?ということを突きつけられたように感じた。多分、今までも言われてきたことで今更気づくのもどうかとは思うが、今回、この合宿に参加し、こうしたことを身にしみて感じられて良かったと思う。また来年も合宿が行われるわけだが、今回の合宿の経験を生かし、今度、ゼミに入ってくる後輩たちにアドバイスできたら、また、幹事校としての経験から感じたことなど、次の幹事校の人たちにうまく伝えて、より良い合宿になるよう、事務的な面でサポートしてあげられたら、と思う。来年もぜひ参加したい。

 

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鈴木 邦江(国際学部 国際社会学科3年)

今回のジョイント合宿は私にとって様々な収穫があった。特に「交流」と言う点でより意義があったと感じている。私は編入生であったことから

宇都宮大学のほとんどのゼミ生が初対面であった。他大学との交流も勿論貴重な体験であったが、これまで皆とゆっくり話す機会も余りなかったので、この合宿が私にとって潤滑油的役割を果たしてくれて嬉しく思っている。

分科会では、行政改革の中で郵政三事業をテーマに選び、その中でも簡易保険を担当した。行革班は5人と人数も多かったので各自担当をわけて三事業を総括的に研究したが、一つ一つの担当分野が奥が深く、私自身では三事業のどれか一つに特化して研究を行うと言うのも手段であったのではないかと感じた。三事業を総合的に見て、方向性を見出した点は評価されたが、レジメについては課題が残された。資料を読解するのに時間がかかり、質問をしたかったが出来なかった、と言う声もあった。せっかく頑張って勉強したことがあまり伝わっていなかったと思うと残念だ。理解しやすいように箇条書きのレジメも添えた方が良いと感じた。また、着眼点についての説明が薄いと言う先生の意見もあり、問題定義の重要性を学んだ。

その他、他大学の手法など参考になることが多々あった。発表方法についても、テーマが重複していた高速交通の宇都宮大学と中央学院大学のディベート形式は斬新で面白かった。テーマが重複しているが意見が反対であった事から、この発表は多面的な視野を持つこと、持論に意義を持たせることの重要性をより感じることが出来、レポートの書き方の参考になる基礎的な点が多かった。今後は合宿で得た様々な経験を有効に生かして行こうと思う。